1歳児のあれこれ

初めてのお誕生日おめでとうございます

本記事では、1歳の成長と遊びを簡単に紹介します。

※成長の段階には個人差が大きいので一人一人のペースで進んでいきましょう。

1歳0ヶ月

赤ちゃんの様子

1語文(いちごぶん)で話せるように

1歳頃になると、「ワンワン」「ブーブー」「まんま」といった音の同じ単語を繋げた「1語文」を話すようになります。

それ以前の「喃語」(なんご)とは異なり、意味を持った単語になっていきます。

生活の中で目に入る物を指さして、「ブーブ―が走ってるね~」「このおもちゃはワンワン」「まんま」「じーじ」「ばーば」などと積極的に話しかけてみましょう。

なかには、2、3歳頃まであまり話さず、身振り手振りで表現する赤ちゃんもいます。しかし、親が話している言葉の意味は少しずつ分かってくるので、たくさん話しかけていきましょう。

ふれあい

リズムに合わせて

一定のテンポでリズムに合わせて手、体を動かす遊びがおすすめです。

最初は見本を見せながら「トントントン、ひげ爺さん」や「ちゃつぼちゃつぼ」など一緒にやってみましょう。見本通りにできなくても、手を繋いで一緒にはねたり踊ったりすることでも十分です。段々と音楽を楽しみリズムに乗る楽しさを感じられるようになります。

1歳1ヶ月

赤ちゃんの様子

手先が器用に

この頃は移動範囲も広がり、興味の赴くままあっちこっちで色々なものを触ります。

箱の中身を取り出したり、引き出しや扉を開けるなど、大人としては困ってしまう事もあるでしょう。しかし、子どもにはより広く世界を知ろうとしているのです。また、腕や指を使うことで脳にも良い刺激になります。

危険でなければ、遊びの一環として見守ってあげましょう。

一人歩き

段々と、一人歩きする子も現れます。

子どもによっては、慎重で伝い歩きなどはしても、歩かない子供もいます。一人で支えなしで立てたらあと少しです。焦らず見守っていきましょう。

ふれあいの例

ボールであそぼ

体の使い方が段々と上手になり、全身を使った遊びも出来るようになります。

オーボールや風船など軽いボールを使い、まずは転がす所から始めてみましょう。投げたボールが返ってくるだけでも楽しいものです。ボールを返す時に少しバウンドさせて返したり、足で転がして返すことで真似することも。ケガに気を付けつつ遊んでみましょう。

1歳2ヶ月

赤ちゃんの様子

ファーストシューズでお出かけ

ファーストシューズは赤ちゃんが自分だけで10歩程度歩けるようになってから履くのが一般的です。

赤ちゃんの足は軟骨で出来ており、段々と硬い骨へと成長します。大きな負荷がかかると変形してしまう事もあるので、急ぎ過ぎて無理に立たせようとしたり、歩かせようとすると良くない影響が出ることも。無理せず、ゆっくり成長を見守っていきましょう。

自分でも歩けるようになったら積極的に外へ出かけてみましょう。周りの人のしゃべり声や車、鳥や犬の鳴き声、木々や日差しなど、家とは違った環境を味わっていきましょう。

よちよち歩きではありますが、自由に歩いて行けるようになるので、道路に出て行かないよう、目を離さず見守ってあげましょう。

自我の芽生え始め

この時期から、徐々に自我が現れはじめ、自分でやりたがる姿が見られます。

また、ママがダメと注意したことも、ママが見ていない時にやってみたり、自分一人で黙々と遊ぶこともあります。

イタズラも増え、大胆な行動をすることで大変かもしれませんが、自立への成長の過程です。

今まで通り「ダメなものはダメ」としつつも一人でやってみる経験を増やしていきましょう。

分離不安

分離不安とは親から離れるのを拒む、また、夜間に目覚める、泣き叫び癇癪を起すことで、正常な発達段階の一つです。一般的に生後8ヶ月頃から始まり、10~18カ月の間で最も激しく、生後24か月頃までに治まるとされています。

幼児が親から離れて、不安を感じていると思ったら何をしに離れるのか、言葉で伝えてあげましょう。「ちょっとトイレに行ってくるからね」「ちょっと外に行くけどすぐに戻るからね」と話すことで、言葉も理解し始める頃なので、段々と意味を理解して不安が軽減します。

赤ちゃんの所に戻ったらいっぱい、スキンシップをとって遊んであげましょう。こうしているうちにママは戻ってくる、一人でも大丈夫、と思えるようになります。

ふれあい

絵本の読み聞かせ

言葉や短い文を理解し始めます。五感が楽しいものや触って楽しい絵本もあります。書いてある言葉を読んだ後は「これは何かな」「ふわふわだね、ザラザラだね」「楽しそうだね」と指を指したり、触ってみるなどして一緒に絵本を楽しみましょう。

1歳3ヶ月

赤ちゃんの様子

徐々に成長スピードが緩やかに。

生まれてから最初の一年は、身長体重ともにぐんぐん成長していましたが、この頃から体の成長は緩やかになっていきます。これからもどんどんと出来る事が増えていくので楽しみながら成長を見守っていきましょう。

性格がより強く出てきます。

自我が現れ始め、一人でなんでもやってみたいお年頃に。大人と同じように子ども一人一人に性格があり、その性格や個性が見え始めてきます。性格は簡単に変えることはできません。親として、性格の長所を伸ばしてあげましょう。

ふれあいの例

積み木で何作ろう。

初めの0歳の半月頃には、積み木を両手に持って叩きつけたり、握って質感を味わう程度でした。

この頃になると手先が器用になってくるので、積み上げて遊ぶことも出来てきます。一緒に積み上げて遊んでみましょう。

高く積み上げすぎると落下した時に危険なので、気を付けつつ見守ってあげましょう。

1歳4ヶ月

赤ちゃんの様子

階段を這い上がる姿も、、、

階段をハイハイのように両手をつきながら上がって行けるようになります。また、椅子やテーブルの上で立ち上がってしまう事もあります。よじ登ったは良いものの降りられず、途中で怖くなって泣いてしまうかもしれません。

降りられるようになるのは大体1歳8ヶ月頃か目安です。この頃は好奇心が強く、高いところが好きなので、転落事故に気を付ける時期です。

階段や登れそうな物には登ると考え、柵やベビーゲートを付けて対策しましょう。ベランダや椅子、机のそばに踏み台になるような物は置かないようにし、子どもから目を離さないよう気を付けましょう。

ふれあいの例

レッツお絵かき

この頃は指先も器用になり、クレヨンなど握りこんで手を動かせるようになります。線や点などかけるようなると新しい表現ができるようになり、感性や字を書く練習にもなります。

難しいようなら子供の手の上から優しく手を持って一緒に描いてあげましょう。

1歳5ヵ月

赤ちゃんの様子

しぐさで表現することも

個人差はありますが、多くの子が単語を発生できるようになります。また、指をさして伝えたり、身振りで表現する姿も見られます。

自分の名前を理解しはじめる

この頃になると、自分の名前を呼ばれて振り返ったり、返事をする姿も見られます。

自分の名前をしっかりと覚え始め、兄弟や、ペットの名前を覚えられる子も出てきます。

ふれあいの例

見立て遊び

遊びの中で、何かに見立てて遊ぶようになります。ままごとやごっこ遊びも始まるかも。

日常のパパやママのまねっこを始めたら、その設定に合わせて役になり切ってみても良いかもしれません。また、料理道具や工具などのおもちゃもあるので、使ってみても良いかもしれません。

1歳6ヶ月

赤ちゃんの様子

赤ちゃんから子供へ成長を実感

生まれてすぐの、ぷっくり赤ちゃんらしい体から、子どもと呼べるようにスリムになってきます。

成長、発達には個人差がありますが、自己主張も強くなったり、言われたことを行動に移す、’’イヤ’’と拒否する姿も見られるかもしれません。

出来る事も増え、遊びの幅も増えてくるので、いろいろな体験が出来るようになります。

1歳6ヶ月検診

「1歳6ヶ月児健康診査」という法定健診があり、母子保健法により自治体に実施が義務付けられています。無料で受けるられ、保護者と赤ちゃんの心身の発達を確認するものです。

気負う必要はありませんが、ASD(自閉症スペクトラム症)や「てんかん」、視覚、聴覚の不具合などを発見しやすく、早期に発見することで適切な支援や治療が可能となります。様々な保育の専門家が相談に乗ってくれるので、赤ちゃんの個性や生活リズム、親子の関係など不安なことは積極的に相談してみましょう。

健診の案内は郵便でお知らせが来るほか、自治体市町村のホームページなどでも確認できます。

ふれあいの例

磁石でお絵かき

この頃はクレヨンなどで、お絵描きで遊べるようになります。ペンと紙でも良いですが、汚れや外出先でも使える磁石の落書きボードがおすすめです。

1歳7ヶ月

赤ちゃんの様子

指先が器用に

この頃には自分で絵本をめくったり、お菓子の包み紙を剝く、ティッシュを破くといった細かな作業が出来るようになってきます。指先を使った遊びは脳の成長にもとても良いので積極的に取り入れていきましょう。

イヤイヤ期が到来?

1歳7ヶ月は自立心が芽生え、なんでも’’イヤ’’!’’イヤ’’!というイヤイヤ期が始まる頃です。第一反抗期とも呼ばれます。

これは子供の成長過程なので、個人差がありますが、一歳半ごろから始まり2歳頃にピークを迎えます。人によっては3歳ごろまで続くこともあります。

ふれあいの例

体を使って遊ぼう!

ボール遊びや追いかけっこ、布団の上でマット運動のような遊びをするなど、体全体を使った遊びをしてみましょう。全身運動で筋肉やバランス感覚が育ちます。

1歳8ヶ月

赤ちゃんの様子

腕、足の力が強く!

少し重い物を持ち上げたり、引きずれるようになります。今までは動かせないだろうと思っている椅子やテーブルにも注意が必要です。

低い段の階段などであれば大人が手を持って補助すれば歩いて階段を上がれるようになってきます。

登ったは良いが、降りられないとなり、頭から降りようとすることも考えられます。

今度は階段を降りる時はしゃがんでハイハイの状態から足を段の下に降ろして下るように降り方を教えてあげましょう。

いたずらっ子対策

行動範囲が床や平面から立体的に椅子やテーブル、階段などへと広がり、イタズラの範囲が多くなります。危険な物や、簡単に登れて危ない所はないか確認し、対策しましょう。

キッチンはベビーゲートなどしていても開いた一瞬の隙をついて侵入することもあります。想像もしていなかった事をやろうとする場合があるので、ビン、缶、ごみ箱など、散らかしたり、ケガをする前に、戸棚などに隠しましょう。

子どもは良くも悪くも無知が故に、好奇心で動いてしまいます。

もし困ること、危ない事をしたら、しっかりと「ダメ!」「それはしちゃいけません」と本気で叱りましょう。子どもは観察力があり、表情の機微を読み取ることが出来ます。

「ここの物を出されると困るんだ」「これをするとケガしてしまう事があるんだ」と叱った後に理由を言う事で何故ダメなのか段々と理解していきます。

ふれあいの例

体をいっぱい動かそう

筋肉が今まで以上についてきて、出来る事も増えてきます。

ケガや事故には十分気を付けた上で、「階段の上り下りを手伝ってあげる」、「ボールを蹴ってパス回し」、「追いかけっこ」などしてみましょう。

1歳9ヶ月

赤ちゃんの様子

ジャンプできる子も

早い子で1歳半、一般的には2歳前後で出来るようになりますが、個人差の大きいものです。

ジャンプはバランス感覚、体感が必要になるほか、着地の時の怖さもあります。

「できない」のではなく「やらない」場合もあります。焦らず、見守ってあげましょう。

「ナニコレ」が口癖に?

この時期はより、周囲への好奇心が旺盛になるので、目についたもの何でも「これなに?」と聞いてくることが増えるかもしれません。

次から次へと質問攻めにあって、疲れてしまうかもしれませんが、知りたい、言葉を覚えたいという気持ちの表れであり、知性の成長が順調という証です。簡潔で良いので、答えてあげましょう。

ふれあいの例

室内グランピング!

この頃は想像力を使った遊びも出来るようになります。椅子や段ボールの上からタオルケットなど掛けてテントを作ってみましょう。秘密基地のようなワクワク感やごっこ遊びの幅も広がっていきます。

1歳10ヶ月

赤ちゃんの様子

つま先立ちできる子も

早い子はこの頃から爪先立ちもできるようになります。まさかと思う一歩高いところに届く場合があるので、机の端の食器を触って落としてしまうなど、想像の一歩上まで警戒し環境を作って行きましょう。

親のまねっこ

この頃は、周りで大人が使っていた単語など繰り返して発音する姿がみられるかもしれません。

知らず知らずのうちに、子どもは大人の行動や発言を見ています。言動や行動は見本になっていると頭の片隅に置いておいても良いかもしれません。

ふれあいの例

紙であそぼ

新聞紙をちぎったり、細くさく、小さく丸める、といった遊びをやってみましょう。

また、色々な紙に触って、いじって、試してみると、感性も育って行きます。

最初は折り紙など適当に折ったり、破いたりして、「何に見えるかな〜」など見立て遊びをしてみるのも楽しいかもしれません。

1歳11カ月

赤ちゃんの様子

駆け足できる子も

最初に補助なしで歩いた時から比べて、歩くのが上手になってきます。早い子だと駆け足する姿も見られるかもしれません。

散歩で外出中など、急に興味を惹かれたものがあると走り出してしまうかもしれません。それ以外でも、動きが大胆になり、段差から飛び降りようとするなど、まさかの怪我がないように、今まで以上に注意してください。

道路や人混みなどでは手を離さないようにしましょう。幼児用ハーネスなども有効です。

ふれあいの例

追いかけっこ

公園や室内の広いスペースで追いかけっこしてみましょう。

歩行も上手になって駆け足できる子も出てきます。速度を合わせて、たまにつかまってあげたり、転ばない速度で追いかけてみましょう。

遊びの中で体をいっぱい動かすことで、運動能力を伸ばしていきましょう。

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