育休って、ママだけが取るもの?――そんな時代はもう終わり。
今はパパもママも、希望すれば育児休業を取ることができる時代です。
でも実際には、
「育休ってどうやって申請するの?」
「収入はどうなるの?給付金っていくらもらえるの?」
といった疑問が多いのも事実。
今回は、これから育休を考える人のために、
制度の基本と”お金のポイント(給付金)”をセットでまとめました。
✅育児休業はママ・パパ両方が取得できます
育児休業(通称:育休)は、労働者が子どもが1歳になるまで(条件により最長2歳)の間に取れる休業制度。
正社員だけでなく、一定の条件を満たせば契約社員・パート・派遣社員も取得可能です。
もちろん、パパも取れます。
むしろ近年は「夫婦で育休をシェアする」流れが国としても推進されており、
制度的には両親が交代・同時に取得することも可能です。
📌育休を取得するための基本ステップ
① 会社に申し出る(原則:休業開始の1か月前まで)
まずは職場の人事または上司に「育児休業を取りたい」と伝えましょう。
書面での申請が必要な場合もあります。
✅ 申請タイミングのポイント:
出産予定日より前から申請できるので、早めに伝えるとスムーズです。
② 取得の条件を満たしているかチェック!
以下のような条件を満たしていれば、基本的に取得可能です:
- 同じ会社に1年以上勤めている
- 子どもが1歳になるまでに雇用が終了しない見込みである
※詳しい条件は会社や雇用形態によって異なるため、人事部に確認を。
③ 産後パパ育休(出生時育児休業)も使える!
2022年からは、「産後パパ育休(出生時育児休業)」という新しい制度もスタート。
- 出産後8週間以内に
- 最大4週間まで
- 2回に分けて取得できる
これは通常の育休とは別枠で取れる制度なので、組み合わせるととても柔軟な休み方ができます。
💰育休中は「給付金」がもらえる!いくら?
育休中は基本的に給与は出ませんが、雇用保険から「育児休業給付金」が支給されます。
支給額の目安:
育休開始〜6ヶ月まで | 月収の67%(手取り換算で約80〜85%) |
---|---|
6ヶ月以降〜終了まで | 月収の50%(手取り換算で約65〜70%) |
👉「手取り」では実はそこまで下がらない!というケースも多くあります。
🧾例:月収30万円だった人の場合(手取り23万前後)
- 最初の6ヶ月:約20万円前後支給
- その後:約15万円前後支給
さらに、社会保険料・住民税が免除されることもあり、実質の手取りは意外と悪くありません。
✔️給付金を受け取るための条件
- 育児休業開始前の2年間で11日以上働いた月が12ヶ月以上あること
- 雇用保険に加入していること
- 育休中に働きすぎないこと(月に10日以内、または80時間以内の就労はOK)
💡豆知識:「パパママ育休プラス」で延長も可能!
両親が育休を取得する場合、子どもが1歳2ヶ月まで育休期間を延長できる制度もあります(条件あり)。
夫婦で時期をずらして取ることで、合計育休期間が実質長くなるのはかなり大きなメリット!
👨👩👧 まとめ:育休は“取れる人が取った方が得”
「収入が心配」「会社に言い出しにくい」などの不安はあるかもしれませんが、
制度を知っておけば、育休は家族にとって大きなチャンスになります。
- 子どもとの時間が取れる
- 家族のリズムが作れる
- パートナーの回復やキャリア再開を支えられる
育休は、ママだけのものじゃありません。
パパも、家族も、自分たちらしい形で育児と向き合える時代が、今まさに始まっています。
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