保育スタイルの違いと特徴まとめ
保育園や幼稚園を探していると、
「自由保育」「一斉保育(設定保育)」という言葉を目にすることがあります。
なんとなく自由そう/きっちりしてそう…とイメージはあるけれど、実際どう違うの?
この記事では、それぞれの考え方・メリット・デメリットをわかりやすくまとめました。
自由保育とは?
◆ 考え方
子どもが自分で遊びや活動を選び、自由に過ごすスタイル。
「自分で決める」「自分でやってみる」経験を大切にします。
◆ 主な特徴
- 遊び中心。活動は子どもの意思に任される
- 一日の流れが比較的ゆったり
- 異年齢の交流が多いことも(縦割り保育との相性が良い)
- 先生は指示するより“見守る役割”
◆ メリット
- 自主性・創造力・集中力が育ちやすい
- 自分のペースで成長できる
- 子ども同士の自然な関わりが増える
◆ デメリット
- 集団行動の練習機会が少なめ
- 活動に偏りが出ることも(好きな遊びばかりになる)
- 親にとっては「何をしているのか見えづらい」と感じることも
一斉保育(設定保育)とは?
◆ 考え方
クラス全体で、同じ活動に一緒に取り組むスタイル。
「みんなでやる」「ルールを守る」ことを重視します。
◆ 主な特徴
- 時間割に沿って先生が活動を計画
- 制作・運動・音楽など、バランスのよいカリキュラム
- 年齢ごとの発達に合わせた指導
- 先生はリード役として指示を出す場面が多い
◆ メリット
- 集団行動やルールを守る力が育ちやすい
- 活動の幅が広く、いろいろな体験ができる
- 小学校以降の生活にスムーズに移行しやすい
◆ デメリット
- 子どものペースが尊重されにくいことも
- 指示待ちになりやすい子もいる
- 自由な発想や探究心を抑えてしまう場合も
どちらが“良い”ではなく、“合っているか”が大事
自由保育と一斉保育は、どちらも「子どもの育ち」を大切にするアプローチです。
大切なのは、「うちの子にはどちらが合いそう?」という視点で見てみること。
比較ポイント | 自由保育 | 一斉保育 |
---|---|---|
主体性 | ◎育ちやすい | △育ちにくいことも |
集団生活の練習 | △少なめ | ◎しっかりできる |
活動内容の多様さ | △好きな遊びに偏ることも | ◎バランスよく体験 |
子どもの個性尊重 | ◎されやすい | △やや一律になりがち |
小学校との接続 | △ギャップがあることも | ◎移行しやすい |
保護者としてできること
- 園見学では「一日の流れ」や「先生の関わり方」をチェック
- どちらの保育もミックスしている園も多いので、極端に決めつけない
- 家庭で補えることもたくさんあります(自由にさせる or ルールを教えるなど)
最後に|どんな園も「子どものため」に工夫している
自由保育も一斉保育も、それぞれに育てたい力があり、
先生たちは子ども一人ひとりをしっかり見守ってくれています。
「うちの園ってこういう考えだったんだ」
「うちの子にはこの保育が合いそう」
そんな気づきのきっかけになれば嬉しいです。
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